DEEP CAMEO(DCAM) : ディープカメオ
プルーフ使用のコインの中でもコントラストの強いものをCAMEO(CAM)、より強いものをDEEP CAMEO(DCAM)とされます。
近代コインのほとんどは出来が良いのでDCAM鑑定となります。
First Strikeとは造幣局がコインの販売を開始し、30日以内に購入者の手元に届いたコインを、鑑定会社であるPCGS社が
鑑定でFirst Strikeと認定し、鑑定コインのラベルにFirst Strike(FS)と記載されます。(鑑定の際に申請が必要)
初期ロットの型で刻印を打たれたコインはデザインがより鮮明に出る傾向にあり、品質が良いとされることから、
販売開始直後に届いた証明となるFisrt Strikeのコインについては通常のものよりも高値で取引される傾向にあります。
First Strikeと通常のコイン(First Strikeではない)の参考価格の差はこんなにある!
例)2009年ウルトラハイリリーフ金貨の場合
MS70のFirst Strikeなし → $2,650 : PCGS参考取引価格 (2016年6月時点)
MS70のFirst Strikeあり → $4,000 : PCGS参考取引価格 (2016年6月時点)
その差なんと150%!!
US MINT(米国造幣局)としては、販売開始直後に発送したコインが初期ロットとは限らないと公表していますが、
First Strikeはコレクターからも人気が高く且つ残存枚数も限定されるので、結果として高値がついているのが現状
となります。
PCGS : ピーシージーエス
PCGS(Professional Coin Grading Service)は1985年に同社社長のDavid Hall(デビッド ホール)氏を含む
6名のディーラーによって創設されたコインの属性や認証を含めたコイン鑑定やカプセル化サービスを行う法人です。
David Hallを含めた6名の創設の目的は『鑑定の標準化』でした。世界最大のコイン鑑定会社であり、
これまでに3300万枚以上のコインを鑑定し、その鑑定したコインの価値の総額はおよそ3兆円にもなります。
PROOF : プルーフコイン
コインの表面(模様のない部分)をダイヤモンドパウダーなどで鏡面仕上げを施し、模様部分にツヤ消しをして、
模様が浮き出るようなカメオ加工がされています。
デザインを鮮明に出すために二度打ち(二度以上もある)をしたり、低速で丁寧に打つなどして製造されています。
検査も個別に厳しく行い、取り扱いも丁寧にされるため、製品基準が高く質の良いコインとなります。
通常の地金よりもプレミアのついた価格で造幣局より販売されるため、コレクターが購入する場合が多い。
プルーフの中でもコントラストの強いものをCAMEO(CAM)、より強いものをDEEP CAMEO(DCAM)とされます。
近代コインのほとんどは出来が良いのでDCAM鑑定となります。
プルーフコインとして製造されたコインではなく、ミントステート(一般流通型の貨幣)コインの中に鏡面仕上げを
したようなプルーフコインに近い輝きをもったコインが稀に見られます。要因は様々ですが、刻印(極印)を作成した
直後に打ったコインか、磨いた直後に打ったコインに出やすい傾向にあると言われています。
そのプルーフコインに近い見た目をもったミントステートのコインを、PCGS社では通常のコインとは異なり
Proof Like プルーフライク(PL)と鑑定をしています。
プルーフライクは希少で、コインによっては他のものと比較すると10倍以上の値で取引されるなど、
コレクターにとって非常に関心の高いコインとなります。